【キャンペーン】831(野菜)食べ放題が100円 旗艦店ではあ客数対比が400%〜500%増>>レインズインターナショナル

「しゃぶしゃぶ温野菜」を全国展開するレインズインターナショナルは8月31日(野菜の日)、旗艦店の六本木店と全店でで一日限りの「831の日」キャンペーンを実施した。

六本木店では「831の日限定!国産野菜食べ放題」(60分制)を一人100円で提供。23種類の野菜が食べ放題になるコースで、ご飯やきしめんなども付けた。

同店を覗く全店では「国産野菜食べ放題コース」(通常一人1313円)を831円で提供。こちらは、同店ウェブサイトかた専用クーポンで印刷して持参した人、ツイッターの同店公式アカウントをフォローしている人に限定した。

「ブランドの認知向上や来店促進も狙いの一つでしたが、国産夏野菜の価格が高等した中、こうした企画を行うことで素直にお客さまに喜んでいただきたいと思い、実施しました。結果的に、信頼感が得られ、リピーターの獲得にもつながると考えました。」(同社 ダイニング BMD本部 丹羽美佳氏)。

キャンペーンの結果、六本木店では客数比通常の400%〜500%増、全店では売り上げ・客数が約130%増になった。




「しゃぶしゃぶの温野菜」六本木店、キャンペーン当日の店外看板。告知は、チラシやソーシャルメディアを積極的に活用した。




実施期間>>2011年8月31日〜
実施場所>>国産野菜100円食べ放題:「しゃぶしゃぶ温野菜」六本木店、国産野菜食べ放題コース831円:「しゃぶしゃぶ温野菜」全店
告知メディア>>ウェブサイト、ツイッター、フェイスブック、店頭
ターゲット>>健康・美容の観点から野菜に関心の高い女性
目的>>認知向上・来店促進、ブランドの信頼感醸成、リピーター獲得
制作会社>>オサマジョール(ポスター・ロゴ制作)


販促会議 2011年11月1日号 参照

【プロモーション】映画のプロモーションに「動画チラシ」ARアプリで予告編が見られる>>パラマウント ピクチャーズ ジャパン

8月31日(水)から本作の劇場用チラシをスマートフォンで覗きこむと、その場にあるはずのない動画が浮かび上がってくるという、AR(拡張現実)(※注) 技術を駆使した動画チラシのプロモーションを展開することが決定した。

ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォードが1873年のアリゾナでエイリアンと戦うSFアクション超大作『カウボーイ&エイリアン』だ。10月22日の公開に向けて、同社が劇場への集客施策として展開している。

全米で初登場NO.1を記録した最新の超話題作ならではのコミュニケーション手法として、今急激にそのシェアを伸ばしているスマートフォンを活用した本サービス。日本の映画宣伝としては初の試み(iOS端末、Android端末の両機種使用は初)となる。

対応機種のスマートフォンを持っていれば誰もが無料で楽しめる内容になっており、今後、『カウボーイ&エイリアン』では、このARアプリ「Cine-Label(シネラベル)」(イマジカデジタルスケープ提供)を活用し、ユーザー参加型のキャンペーンや、超スペシャルな人物(後日発表予定)が登場する動画配信など、様々なコンテンツを配信予定。

今後も、映画プロモーションを中心にこのようなアプリを活用した宣伝、ユーザー参加型のキャンペーンが増えていきそうだ。


(注)ARとは:AR(Augmented Reality:拡張現実感)とは、ディスプレイ等の表示デバイス中の現実環境の中に付加情報としてCGや文字情報等のデジタルデータを合成表示させる技術。

対応機種のスマートフォンに「Cine-Label」をダウンロード。ARマーカーを覗き込むと予告編が見られる。「動画チラシ」という新たなツールだ。







実施期間>>2011年8月31
日〜

販促会議 2011年11月1日号 参照

【新サービス】放射能測定装置で野菜の安全性をアピール リピーター、新規顧客を獲得>>通販生活

カタログ雑誌『通販生活』を発行するカタログハウスの直営店「カタログハウスの店 東京店」(JR新橋駅前)に、福島県産の野菜売り場「福島さんの野菜」がオープンした。


この売り場では同社が所有する「微量放射能測定装置」で「入荷時に向き取り検査をし、日本の暫定帰省地とウクライナ帰省地の二つの規制値とウクライナ帰省地の二つの帰省地をクリアした野菜だけを陳列。店頭の値札には、その日のセシウムとヨウ素の数値を毎日表示している。


週末には生産者も参加して、店での対面販売や安全性のアピール、調理法の実演なども実施していく。


「福島を応援したいという思いを持ったお客様が買いに来られます。リピーターも増えてきており、安定した売上になっています」(カタログハウスの店PR担当 滝口良太氏)。


実際にドプ店で福島産の野菜を買って応援した買ったけれど、やっぱりちょっと怖かった。でも、コレだけ正確な情報を表示してくれているのであれば、不安なく買い物ができます」と話している。



「福島さんの野菜」売り場。「口コミ効果でいままでにない、新規のお客さま層が来店しています」(滝口氏)。





実施期間>>2011年8月26日〜
実施場所>>「カタログハウスの店」
告知メディア>>ウェブサイト、メールマガジン
ターゲット>>安心・安全な野菜を食したい消費者(20〜40代の仮定を持つ主婦層)
目的>>福島で風評被害にあっている農業生産者団体から適正価格で野菜を仕入れ、市場適正価格で顧客に販売すること
PR会社>>ALEGRESOL


販促会議 2011年11月1日号 参照

【プロモーション】その場の過去が一度によみがえる、ちょっと怖いARアプリ

自動車事故の高リスクをドライバーに認識させる方法は多種多様なものがあり、例えば【視界に留まると自車の速度計を再確認したくなる自動車】【事故の衝撃が飛び出す看板】のように、事故の状況を観る者にイメージさせるという手法が用いられる。今回紹介するのもその類の手法のものだが、いかにも「今らしい」切り口が用いられている。すなわち、スマートフォンを活用したAR技術と、QRコードによる浸透を狙ったものである。


これはロシアのモスクワなどで展開された、スマートフォンを活用した事故防止啓蒙プログラム。説明にいわく、「モスクワでは毎年何千人もの人が交通事故に巻き込まれ、あるいは当事者となり、痛い目に合い、あるいはかえらぬ人となる。しかし多くの人はその事実を知らず、現実感の薄いデータとしてしか認識しない。なぜなら事故現場は早急に片づけられ、何事も無かったかのような情景に戻されてしまうから」。そこで都市生活やその生活で多用する交通機関などに焦点を当てた雑誌「ビレッジ(村)」が啓蒙も兼ねて行ったのが、この「Death Revealer」というアプリを用いたプロモーション。

仕組みとしてはさほど難しいものではない。スマートフォンのGPS機能とGoogleMap、事故データをリンクさせたもの。モスクワ市内、あるいはロシアの主要都市の任意の場所をスマートフォンのカメラ越しに見ると、その場所で起きた事故データをアイコンの形で参照できるというものだ。



好奇心旺盛な人なら、そのQRコードを読みとろうとするだろう。すると今件アプリのダウンロードページにジャンプして、解説と共にアプリの利用を促してくるという次第である。

このようなアプリが展開されると、「自動車で運転しながらアプリを操作して、色々な場所を一気に確認しよう」という、事故防止啓蒙というアプリの主旨と本末転倒な使い方をしてくる人も出てくる。そこでこのアプリでは、運転中での使用を察すると(恐らくは移動速度で感知すると思われる)、自動車を止めるよう促すと共に、アプリ自身も止まってしまう仕組みを施してあるとのこと。

アプリ利用の動機付けが今一つ弱い感はあるが、その場で起きた事故の数々を蓄積データとして「現場で」「ARを使って」参照させるのは、発想的には優れたアイディアといえる。コンセプトとしては
【疑似体験で観光が何倍も楽しくなるARアプリ】に近い。あとはどれだけ使い手にアプリを使わせる動機付けが出来るかが、ポイントといえよう。

「この場所で自動車接触事故が」「人が負傷した事故が」などがアイコン形式で示される。




Garbagenews 参照

【文具】使うたびに効用がじわじわと分かるメモパッド>>オラルビ

付せん、あるいはメモパッドは構造がシンプルで使われ方に個人差があまり無いため、段階的に進行していく物事を表現する広告手段として使われることがある。例えば以前紹介した【使うたびに頭が切なくなるメモパッド】が好例だ。今回紹介するのもその特性を活かしたもので、毎日の利用の中で「ある日常生活品」の効用をメッセージとして、使い手にじわじわと伝えるものである。


これは医薬品メーカーP&Gのブランド「Oral-B」(オラルビ)がブラジルで展開したプロモーション。日本でもブラウン経由で色々と関連商品が発売されているが、「Oral-B」は歯の白さを保ち、ホワイトニングの効用を持つ歯ブラシや歯磨き粉を提供している。

ペンキを塗るような即効性は無いが、毎日丹念に使い続けることで、少しずつヤニなどで黄ばんでいたり汚れが目立っていた歯が、少しずつキレイになり、元の白さを取り戻していく。その「じわじわとした、確実な汚れ取り」を手軽に、そして安価に知ってもらうために用意されたのが、このメモパッド。P&Gとつながりのある歯医者さんに「良かったらお使い下さい」とばかりに4つセットで配布された。

外周りのパッケージは「Oral-B」の歯磨き粉。そして中身はごく普通の黄色いメモパッド。各メモパッドの左下には「使えば使うほど、歯は白さを取り戻します。Oral-Bのホワイトニングの効用をお試しください」とある。



そこで「Oral-Bを継続使用することで得られる歯の白さ」と「メモパッドを継続使用する事で変わっていくメモパッドの白さ」をかけていることが分かる。

日々の使用でじわじわと、しかし確実に効果が出る様子を、別の行為で体感できる仕組みを提供する。しかもコストはあまりかからないし、使い手も迷惑することなく、日常生活の中でごく普通に使いこなせていく(特殊な形・大きさのならともかく、ごく普通の四角形のメモパッドを邪魔者扱いする人は居まい)。シンプルだが訴えたいことがじんわりと伝わってくる、上手い切り口といえよう。

に行けば行くほど黄色が薄くなり、そして最後には白いメモパッドに。




Garbagenews 参照

【プロモーション】展示品一つの追加で絶大な効果を表現>>Arno

【置き場所を変えるだけで「ここまでミニサイズか」と驚かされる自動車の広告】【「比類無き大きさ」がひと目で分かるプロモーション】などのように、物事の反応・状態・環境を通常ではありえないほどオーバーに表現したり、サイズを巨大化するなど「非日常性」を演出して注意をひきつけると同時に、表現対象の効力をアピールする方法がある。前者の例なら、実際にこのようなミニサイズの自動車は無いのだが、見た人は「そこまで小さいのか」と半ば冗談であることを認識しつつ、記憶には「小さい」ことが強烈に刻まれるわけだ。今回紹介するのも、その類のプロモーション。「そんなバカな」と驚き、ツッコミを入れつつも、オーバーに表現された該当商品の高性能さを、強く印象づけられる仕掛けである。


これはブラジルで扇風機メーカーのArnoが展開したプロモーション。ブラジルでは猛暑で扇風機が飛ぶように売れたが、同時に売り手側も熾烈な販売競争を続けていた。そのような状況下で、どのようにすればArno社の扇風機の高性能ぶりを、多くの人に印象付けられるかと、思案の末に展開されたのがこの方法。

待ちゆく人々は次々にある方向を指さし、カメラを構え、状況の異様さに驚くと共に理解を示し、笑みを浮かべて行く。
扇風機には「vento na maxima potencia」、つまり「最大風力」とだけ書かれている。横倒しの自動車にも扇風機にも、それ以上の説明は何も無い。しかし人々は、まず横転している自動車に驚き、注目し、目をやり、そして扇風機が前面に配されて「最大風力」という表記をしているのに気がつき、はじめて「この扇風機の送風の強さで倒れたのか…」と、漫画の表現のようなアピールぶりを理解。緊張は解け、ニヤリとしてしまう。


このプロモーションが巧みなのは、通常の展示に一つ物品(横倒しの自動車)を追加しただけで、メッセージを特に添付していないにも関わらず、訴えたいことが強烈に伝わること。そしてその物品自身の非日常性から、ちょっとしたサプライズによる注目を周囲の人から得て、それをトリガーとして興味関心を引かせること。しかも「だまされた」というネガティブな展開ではなく、「なんだ、なるほど」という好印象を多くの人に与えている。

そしてなりよりもその漫画的手法で、「扇風機の送風の強力さで、自動車すら横転してしまったヨ」という一連のストーリーを容易に表現、多くの人の記憶に刻んだのが素晴らしい。目の前で見た人は携帯電話などで状況を撮影し、口コミをするだろうし、本人自身にも「自動車をひっくり返した扇風機だ(笑)」とばかりに、当扇風機が思い出に残るに違いない。

道交法や配するスペースを考えると、日本では難しい切り口。ただし、考え方は十分に応用が効くものであり、似たような発想の宣伝方法は可能だろう。

扇風機の前で横倒しになる自動車。【直接リンクはこちら】
「この扇風機の送風が強すぎて、倒れてしまいました」とばかりにアピールをする自動車




Garbagenews 参照

【キャンペーン】動物園のシロクマの気持ちも味わえる、クールで美味しいキャンペーン>>マクドナルド

夏の風物詩の一つとしてよくニュース映像に登場するのが、動物園のシロクマたちにプレゼントされる「氷漬けフルーツ」。色々な果物を中に取り込んで凍らせた氷のかたまりを差し入れ、氷そのものの冷たさを楽しんでもらったり、中の果物で涼と食欲の双方を満喫してもらおうという、粋なプレゼントである。見ている方もほほえましさと涼しさを覚えるものだが、今回紹介するのはそのシロクマ達の気分を味わえるという、少々変わっていて、しかも皆で楽しく参加でき、美味しいごほうびまで用意されている路上キャンペーンである。


これはカナダのマクドナルドが企画会社Cossetteと組み、アルバータ州のシルバン(Sylvan)湖付近にあるマクドナルド店舗のそばで行ったプロモーション。あらかじめ複数に分割しておいた氷にカナダの1ドル硬貨を埋め込んでおき、サプライズイベント的に空き地に来襲。そそくさと氷を組み立て、高さ7フィート(2.13メートル)・重さ8000ポンド(3.6トン)もの巨大な氷の彫像を創り上げてしまった。


氷の彫像には合計で4000枚もの1ドル硬貨によって、マクドナルドのトレードマークである「M」が形成され、誰が見てもマクドナルドのイベントであることが分かる。そして足元の台座には「Cool off with $1 Drinks」の文字が。要は冒頭のシロクマの話ではないが、氷を砕いたり溶かして中の硬貨を手にし、近所にあるマクドナルドでドリンクを頼んで涼を楽しんでもらおうという次第。

ちょっとした参加型イベントのような雰囲気となり、周囲には人だかりが。周りの人の目もあるので多数の硬貨を独り占めすることはできず、獲得に成功した人はその場を立ち去り、恐らくは多くの人が指示通りにマクドナルドに足を運び、ドリンクを手にすることになる。


「1ドル硬貨でドリンクをどうぞ」とのメッセージから察するに、近場のマクドナルドで提供しているドリンクも1杯1ドルなのだろう(日本の「サイズを問わず炭酸飲料が100円キャンペーン」と似たようなものだ)。単純に考えれば「お店でドリンク購入に使う保証も無いのに、現金4000ドルもばらまいて、さらに氷の彫刻代などで経費かけるくらいなら、素直にフリードリンクをその経費分(4000杯+α)配った方が、シンプルで良くないか?」という考え方もある。





Garbagenews 参照

【パッケージ】生活者が欲しかった500mlサイズに 流通もしやすいパッケージを日本初採用>>キッコーマン飲料

健康志向の高まりにより、豆乳市場はこの10年で3倍以上に広がっている。その豆乳市場の中でも調製豆乳は市場の6割を占め、中でも「紀文 調製豆乳」は、1979年から発売されるロングセラー商品だ。そんな紀文 調製豆乳から8月8日、ちょっと見慣れない「屋根型」のパッケージをした500mlサイズが発売になった。このパッケージは、テトラパック社が開発したテトラ・ジェミーナ・アセプティック容器(TGA )を採用している。

そもそも、200mlと1リットルのサイズが主流である豆乳市場において、あえて500mlサイズを発売した狙いについて、キッコーマン飲料 チルド営業本部企画管理部 大島秀隆氏は「豆乳需要の拡大に伴い、若年層の豆乳飲用者が増加。それに伴い、『200mlサイズでは飲み足りない』という声が多く挙がるようになりました。さらに、核家族化による世帯構成人数の減少で、1リットルサイズでは多すぎるという意見も増え、500mlサイズを発売することになりました」と話す。

この500mlサイズに、これまでに日本ではなかったTGAを採用した理由は、「500mlの豆乳は、コップに注いで飲むことが想定されました。TGAでは注ぎやすく液切れも良いですし、再栓も可能です。また、従来の長方形をした『ブリックパック』は、500mlサイズは一般消費者向けの商品として、国内ではあまり流通していないというのも要因です」と、大島氏。形状は異なるが、すでに発売されている200mlと1リットルの色使いやデザインなどを踏襲することにより、ひと目で「紀文 調製豆乳」であることが分かるようにしたという。

今回、日本では初採用となったTGAだが、2007年にスペインで発売され、現在28カ国で製品化。日本でも昨年より本格的にTGAを扱う日本テトラパックで提案している。「TGA容器は、500ml、750ml、1リットルの容量変更を一つの機械で作り分けられます。核家族が増えた日本は、多品種を少量展開する傾向なので、容量が簡単に変更できるTGAが普及すると考えています」(日本テトラパック 広報)。2014年までに1億パックの出荷を目指しているという。













キッコーマン飲料「紀文 調製豆乳500ml」
現時点では、TGAの200mlサイズがない店と1リットルはパッケージの背が高く冷蔵庫の扉部分に収まらない可能性があるため、この二つのサイズのパッケージ変更は予定してないという。


販促会議 2011年10月1日号 参照