【商品開発】電通とUCDA、読みやすい書体「みんなの文字」を共同開発


ユニバーサル コミュニケーション デザイン協会、電通、書体メーカーのイワタでは読みやすい書体「みんなの文字」を共同開発、発売を開始した。書体と同時に、科学的根拠に基づき印刷物等デザインの「わかりやすさ」を認証する「認証支援ツールキット」を発売、企業のコミュニケーションツールの可読性やデザインの向上を支援する。ツールキットには、文書の「文字量」「色彩設計」を診断するアプリケーションなどが同梱されている。
「みんなの文字」のベースになったのは、2011年11月に販売を開始した高齢者向けの「UCDAフォント」で、その後も電通のアートディレクターやデザイナー、コピーライターが参加、電通ダイバーシティ・ラボの「読みやすさプロジェクト」の活動として研究・検証が重ねられてきた。
新しく開発された「みんなの文字」は、老眼、白内障など読み手側の事情や、かすれやつぶれといった印刷上の問題を「人間中心設計プロセス」で徹底的に検証し、小さなサイズでも誤読を減らせるなど、特に数字の判別性に優れているという。国民の高齢化が加速する中、生命・財産に関わる情報を中心とした情報伝達の「わかりやすさ」は、
社会にとって不可欠な要素であるという考えが開発の背景にある。
同書体は、4月11日の販売に先駆けて、日本年金機構の「ねんきん定期便」(平成24年度版の一部)、金融機関の「住宅ローン申込書」などで使用される。

読みやすい書体「みんなの文字」



ブレーン 2012年4月26日号 参照

【店舗】「マンガ」をテーマにしたエディトリアル・ショップが原宿にオープン


4月18日にオープンする商業施設、東急プラザ表参道原宿にマンガをテーマにしたエディトリアル・ショップ「Tokyo’s Tokyo」がオープンする。プロデュースおよび本のセレクトをするのはブックディレクターの幅允孝氏。グッズのセレクトをバイヤーの山田遊氏、アートディレクションを植原亮輔氏が行う。
「Tokyo’s Tokyo」は3年前に羽田空港第二ターミナル3Fに第1号店がオープン。1号店は「東京発の旅のみやげ」をテーマとしていたが、第2号店である本店は、日本のファッション・カルチャーの情報発信拠点である表参道・原宿に相応しく、「マンガ・アニメ文化」を新たなコンセプトとして据えた。
インテリアデザインは、マンガの中にいるような感覚を体感できる空間を追求し、マンガのコマ割や効果線を散りばめたオリジナル什器を開発。マンガを読み進めるようにして、漫画と雑貨が紡ぐ物語を読解するユニークな内装になるという。
オープニングイベントとして、アニメ『宇宙兄弟』とタイアップしたフェアを展開。原画・制作資料の展示、ムービーの上映、原作コミック、ムック本の試読コーナー等を設置する。また、『宇宙兄弟』を切り口に幅氏と山田氏がセレクトした雑貨と本が販売される。

企画/運営:日本空港ビルデング株式会社プロデュース/本セレクト:幅 允孝(BACH)グッズセレクト:山田 遊(method)インテリアデザイン:松井 亮(松井亮建築都市設計事務所)ユニフォームデザイン:アンリアレイジグラフィックデザイン:漆原悠一(tento)天宅 正(DRAFT)アートディレクション:植原亮輔(KIGI

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ブレーン 2012年4月12日号 参照

【プロモーション】神宮前交差点に 東急プラザ 表参道原宿オープン




東急不動産と東急不動産SCマネジメントは18日、「東急プラザ 表参道原宿」を開業。高級ブランドが立ち並ぶ「表参道」とカジュアルファッションの出店が活発な「明治通り」の2大ストリートが交わる神宮前交差点に位置する。全27店舗が出店し、路面店はNY発のライフスタイルブランド「トミー ヒルフィガー」など3店舗。
トミー ヒルフィガーでは、アジア最大の旗艦店となる同店のオープンを前に15日、表参道エリアでゲリラプロモーションを実施した。ヒルフィガー家の愛犬「MORGAN」が行方不明になったというストーリーのもと、外国人モデルがブランドロゴでデコレーションしたジープに乗って突如出没。「Please Help Us Find Morgan!!!!」(モーガンを探して!)と愛犬のパネルを掲げながら道行く人に大声で訴え、「MORGAN」の写真入りのスクラッチカードを手渡した。スクラッチを削り「MORGAN」を見つけ、カードを表参道店に持っていくと限定のキーチェーンがプレゼントされるというもの。

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トミー ヒルフィガーのゲリラプロモーション




販促会議 2012年4月18日号 参照

【ソーシャルメディア】電通、ソーシャル・コミュニケーション事例を集約したポータルサイト開設


電通は4月16日、社会的課題の解決を目的としたコミュニケーション事例や関連情報を集めたポータルサイト「Dentsu Social」およびフェイスブックページを開設した。ソーシャル・コミュニケーション領域の拡大とさらなる浸透を図るのが狙い。
「Dentsu Social」には、同社内の複数部署が国や自治体、企業やNPO、個人などと連携して手掛けたプロジェクトや事例が紹介されている。日本らしい生活や暮らし方を啓蒙するプロジェクト「うつくしいくらしかた研究所」では、日本独自の作法や暦を集めたスマートデバイス向けアプリなどを開発。アプリのコンテンツをもとに、書籍化も実現している。
また、音楽家の坂本龍一氏と全国音楽協会が発起人となったプロジェクト「こどもの音楽再生基金」では、東日本大震災の被災地の幼稚園や小・中学校、高校に対して楽器関連の復興支援や音楽活動の支援を行っている。2011年から2014年までの中長期的な支援活動としており、全国各地の楽器店や音楽イベントにおける募金活動のほか、オンライン募金やオリジナルチャリティTシャツの販売なども行っている。
サイト上に情報を集約することで多数の人々の共感を集め、さらなる課題解決を目指すという目的もあるといい、今後はソーシャル・コミュニケーションの情報プラットフォームとしての位置づけを目指す。

Dentsu Social

電通が手掛けるソーシャル・プロジェクト事例が紹介されている

宣伝会議 2012年4月19日号 参照