【パッケージ】生活者が欲しかった500mlサイズに 流通もしやすいパッケージを日本初採用>>キッコーマン飲料

健康志向の高まりにより、豆乳市場はこの10年で3倍以上に広がっている。その豆乳市場の中でも調製豆乳は市場の6割を占め、中でも「紀文 調製豆乳」は、1979年から発売されるロングセラー商品だ。そんな紀文 調製豆乳から8月8日、ちょっと見慣れない「屋根型」のパッケージをした500mlサイズが発売になった。このパッケージは、テトラパック社が開発したテトラ・ジェミーナ・アセプティック容器(TGA )を採用している。

そもそも、200mlと1リットルのサイズが主流である豆乳市場において、あえて500mlサイズを発売した狙いについて、キッコーマン飲料 チルド営業本部企画管理部 大島秀隆氏は「豆乳需要の拡大に伴い、若年層の豆乳飲用者が増加。それに伴い、『200mlサイズでは飲み足りない』という声が多く挙がるようになりました。さらに、核家族化による世帯構成人数の減少で、1リットルサイズでは多すぎるという意見も増え、500mlサイズを発売することになりました」と話す。

この500mlサイズに、これまでに日本ではなかったTGAを採用した理由は、「500mlの豆乳は、コップに注いで飲むことが想定されました。TGAでは注ぎやすく液切れも良いですし、再栓も可能です。また、従来の長方形をした『ブリックパック』は、500mlサイズは一般消費者向けの商品として、国内ではあまり流通していないというのも要因です」と、大島氏。形状は異なるが、すでに発売されている200mlと1リットルの色使いやデザインなどを踏襲することにより、ひと目で「紀文 調製豆乳」であることが分かるようにしたという。

今回、日本では初採用となったTGAだが、2007年にスペインで発売され、現在28カ国で製品化。日本でも昨年より本格的にTGAを扱う日本テトラパックで提案している。「TGA容器は、500ml、750ml、1リットルの容量変更を一つの機械で作り分けられます。核家族が増えた日本は、多品種を少量展開する傾向なので、容量が簡単に変更できるTGAが普及すると考えています」(日本テトラパック 広報)。2014年までに1億パックの出荷を目指しているという。













キッコーマン飲料「紀文 調製豆乳500ml」
現時点では、TGAの200mlサイズがない店と1リットルはパッケージの背が高く冷蔵庫の扉部分に収まらない可能性があるため、この二つのサイズのパッケージ変更は予定してないという。


販促会議 2011年10月1日号 参照

0 件のコメント:

コメントを投稿