【デザイン】ブルースハーモニカの世界観を前面に打ち出し、潜在顧客を掘り起こす>>鈴木楽器製作所「ブルースハーモニカの扉」

憧れのロックバンドのように、ハーモニカをかっこよく吹き鳴らしたい。そう考えるハーモニカ未経験者は多いのではないか。しかし、バンドのような吹き方は、メロディー演奏が主体である既存の教則本では、習得しづらい部分も多かった。そこで、かっこよく吹き鳴らすプレイスタイルおよびロックなどのツールでもある“ブルース”を題材にした、ハーモニカ奏法が体感できる商品を鈴木楽器製作所が企画。初心者に向けた楽器とのセット「ブルースハーモニカ奏の扉」が11月3日に発売された。

パッケージの表紙には、黒人男性のイラストを大きく配するなど、ひと目みたら忘れられないパッケージになっている。そうした理由について、同社 営業部 山内清太氏は「音楽に興味がない人でも思わず手に取ってしまうような強いインパクトを与えることを狙いました。音楽マニアでブルースに精通しているデザイナーを起用することで、黒人男性のイラストのみならず細部にわたってブルースの雰囲気が堪能できるパッケージに仕上がっています」と話す。、また、表紙からのぞくハーモニカは、男性が吹いているようなデザインの一部になっており、通常の教則本とは違う雰囲気を、パッケージからも伝えている。

今回、体験入門セットということで、ハーモニカ、お手本演奏CD、ブックレットを同梱。それにより、新たな販路開拓につあがった。「通常、楽器店で多く販売されるハーモニカが、書店やCD店でも取り扱われ、顧客接点の場を通常より多く設けることができました。また、パッケージデザインのクオリティの高さとインパクトにより、お客様のみならず、取扱店の期待感を高められました」(山内氏)。

発売に合わせてCDを実際に演奏しているミュージシャンによるライブツアーやトークイベントも全国13ヵ所で開催。発売日に開催したインストアイベントの即売会では、用意した商品がすべて完売するほどだったという。「3月までに5000個の販売を目指しています。初回生産分はすべて販売店への出荷が完了しました。今後も多くの人との接点を持つことで、新たなハーモニカ市場を開拓していきたいです」(山内氏)。

表紙から覗くハーモニカは、男性が吹いているようなデザインの一部になっている。
表紙を開いた状態

販売期間>>11月3日〜


販促会議 2011年2月1日号 参照

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