【パッケージ】主人公の“ベスト”をリアルに再現 ファンが「買うべき」1枚に>>ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

映画などのDVDソフトが以前より売れないと言われて久しいが、「もしかしたら買うべき・買いたい商品が発売されていないだけなのかもしれない」。そのような推測のもと、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは4月6日に、完全初回限定生産となる「マチェーテ ロドリゲス・ザ・ベストBD-BOX 」を発売した。この『マチェーテ』という映画は、2007年に公開された『グラインドハウス』という映画の中で、“架空”の予告編として上映されたものである。その後、10年に実際の映画として制作、公開された。今回のBD-BOX制作にあたり、同社 ホームエンタテインメントマーケティング部 徳永恭子氏は「ターゲットとしたのは、『グラインドハウス』やロバート・ロドリゲス監督の映画を愛する人たちです。彼らはまた、主人公を演じるダニー・トレホさんが、今回スターと呼ばれる俳優陣を抑えて主役を演じたことを感慨深く感じています。そのため、彼らが確実に『買いたい』と思ってもらえる商品になるよう、とにかく“マチェーテらしさ”を最後まで貫きました」と話す。

映画ファンが“所有したい”と思うよう、パッケージもこだわり、ケースの外側には主人公マチェーテが着用しているベスト型のスリーブを施した。「このベストの素材選びや印刷加工方法は、リアルなベストの感じを出すために、細部にまで注意を払いました。また、紙の裏側の色も本物の革に近いものを選び、できるだけ劇中のものを再現しています」(徳永氏)。通常のパッケージよりも費用がかかるが、ファンの人たちに満足してもらうためにも、クオリティーを落とす訳にはいかなかったという。

そのほかに、「劇場で売られていなかったパンフレット」というコンセプトのもと、日本オリジナルで内容の濃いブックレットを制作し商品に同梱。より一層作品への理解を促進するとともに『グラインドハウス』の世界観を把握できる内容に仕上げ、所有欲を喚起した。こういった工夫により、発売前の予約も好調だったという。

商品開発の際、購入する可能性が高い層に、「これは買いたい」「買うべきだ」と感じてもらい、購入促進につなげることがパッケージからも可能ではないだろうか。




販促会議 2011年12月1日号 参照

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