【コンテンツ】写真やイラストで画像認識 飲食関連企業で導入予定>>共同印刷

共同印刷は、アプリを起動させた状態でiPhoneに搭載されたカメラをイラストなどにかざすことにより、素早くコンテンツを取得したり次のアクションへつなぐことのできる画像認識エンジン「ぱとりしあ」の提供を開始した。

画像の外枠に細い罫線を付けることで、コードとして認識するという仕組み。2次元コードなどの代わりに写真やイラストを用いることで、デザインを損なうことなく導入できることが大きな特徴だ。ブランドのキャラクター画像やロゴマークを使用すればブランド認知向上も期待できる。キャンペーンへの導入ツールとして提案しており、すでに50件を超える問い合わせが寄せられているという。

「ある飲食関連企業では、メニュー写真の中に隠された当たり画像を探すことで、特典を付与し、集客を図るキャンペーンの実施を予定しています。画像をコードとして認識するという特徴を取り入れた、ぱとりしあならではの企画です」(同社 IT統括本部IT企画部 担当部長 高羽 周氏)。
認識するための要件を満たしていれば、印刷後でもキャンペーンのアクションを引き起こす「引き金」として使用できる。こうした柔軟性に加え、商品カタログや雑誌との連携、イベントでの活用、GPSサービスと連動など、幅広い用途が想定できる。

同社では、2003年から画像認識技術の研究を開始しており、この分野では長年のノウハウが蓄積されていた。高羽氏はこれまでの研究を振り返って次のように話す。

「03年に開発した電子透かし技術『ワープショット』は、画像に特殊なパターンを埋め込むタイプのため、デザイン面での制約がありました。また、09年にリリースした初代ぱとりしあでは、今ほど携帯電話にアプリをインストールすることが一般的ではなく、思ったような企業導入には至りませんでした。現在は、スマートフォンユーザーが急増しており、新しいプロモーションでの活用と、新規顧客の取り込みが可能なツールとして、その効果が期待できます」

提供方法はモジュールのライセンス販売と、モジュールを無料配布して画像認識ごとに課金する従量制販売の2種を用意。後者はまだ準備中だが、内容が整い次第、順次提供を始めるという。





販促会議 2011年9月1日号 参照

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