待ち時間に退屈させないようなコンテンツを用意
普段はスポーツ愛好社でにぎわいを見せている東京・世田谷にある駒沢オリンピック公園中央広場に、突如としてたくさんの人が詰めかけ、あたりは湯気と熱気が漂った。
この日、駒沢オリンピック公園で開催されたのは日本最大級のラーメンイベント「東京ラーメンショー2010」。第1回の昨年より日数を2日増やした計5日間、11月3日〜7日までの期間で行われた。祝日を初日に当てた今年は、雨の中での開催だった前回と比べ、天候にも恵まれ、直前のパブリシティ効果も後押しするなどして、延べ約32万人が来場するほどの盛況となった。
全国から集まったラーメン店約100店舗が参加するラーメンブース27棟には、開場直後からラーメンファンの行列がずらりと並んだ。初日で7万人の来場者を記録したことで、配置していた100人のスタッフを急きょその倍の200人に増員。それでも足りずに、協力企業や協会、団体にからもスタッフを募った。当日の盛況ぶりを、同実行委員会広報担当で「日本一ラーメンを食べた男」として知られるラーメンデータバンク 代表取締役の大崎裕史氏は、「初日からあんなに多くの方に来場いただけるとは思ってもみませんでした。何か起こっては大変と、嬉しい半面、気が気ではありませんでした」と話す。それでも、開催された5日間で心配された大きなトラブルがなかったことについて、1年かけて計画してきた成果」(大崎氏)と綿密にシミュレーションしてきた結果であると説明した。
多いところで3時間になったという順番待ちの時間帯も、メニュー内容とラーメン店のプロフィールを紹介した「オフィシャルガイドブック」を無料配布したり、東京ラーメンショーのモバイルサイトに特別ゲームを用意するなど、待ち時間も退屈させないようなコンテンツを用意した。こうした来場客への細やかなケアが、イベントを円滑に進め、成功へと導く要素となった。
参加型イベント「エア湯切り選手権」などを開催
期間中は、会場では各種イベントも開催。
初日には有名フードファイターが90分で出店ラーメン27杯完食に挑戦する「麺喰う!」が行われ、ラーメンブロガーとお笑い芸人のスペシャルチームが参戦するなどして会場を盛り上げた。
特設ステージでは、次世代のラーメン店主を発掘する勝ち抜きバトル「バトプリ2010」、一般来場者がラーメンの湯切りパフォーマンスを競う「エア湯切り選手権」などが催された。各イベントの模様はユーストリームで配信され、来場促進にもつなげた。
メインターゲットに直接アピールできると協賛企業からも高評価
各協賛企業プロモーションも注目を集めた。セブンイレブン・ジャパンは、東京ラーメンショーとのタイアップ商品2品をイベントに合わせて発売し、話題を呼んだ。日清食品は「日清太麺堂々」の新CM発表会を会場内で行い、メインターゲットとなるラーメンファンに対して商品をアピールすることができた。出店した各企業からは協賛金以上の効果が得られたと好評価をもらっているという。一方で、スタッフを含め、どんぶり、座席、チラシ、誘導用パイロンなど、全ての面でモノが足りなかったとの課題もある。「今回の規模が、自分たちだけで実施する限界だと思っています。しかし、雨での開催やトラブルがないよう運営できたというノウハウが溜まったので、次に生かしていきたい」(大崎氏)。次回以降の開催については、正式ではないものの、「予定している」と話す大崎氏。大型スポンサーを増やし、さらに規模の大きいものを目指したいとしている。
各協賛企業プロモーションも注目を集めた。セブンイレブン・ジャパンは、東京ラーメンショーとのタイアップ商品2品をイベントに合わせて発売し、話題を呼んだ。日清食品は「日清太麺堂々」の新CM発表会を会場内で行い、メインターゲットとなるラーメンファンに対して商品をアピールすることができた。出店した各企業からは協賛金以上の効果が得られたと好評価をもらっているという。一方で、スタッフを含め、どんぶり、座席、チラシ、誘導用パイロンなど、全ての面でモノが足りなかったとの課題もある。「今回の規模が、自分たちだけで実施する限界だと思っています。しかし、雨での開催やトラブルがないよう運営できたというノウハウが溜まったので、次に生かしていきたい」(大崎氏)。次回以降の開催については、正式ではないものの、「予定している」と話す大崎氏。大型スポンサーを増やし、さらに規模の大きいものを目指したいとしている。
昨年は梅雨の磁気に開催し、天候に恵まれなかった反省から、雨の少ない11月に時期を変更。天候に左右されやすい屋外イベントは、開催時期も成功のための大きな要素となる。

2.ラーメン店のコラボレーション商品が目玉
ラーメンショーのためだけにつくられた創作ラーメンも多数登場。“コラボラーメン”目当ての来場も多く、行列になるブースで一番人気だった「富山ブラック 麺家いろは」では、5日間で約1万3500杯を提供。1日に2700杯を売り上げたことになる。

3.イベントの成功で企業のPRにも大きく貢献
協賛企業が多数参加し、イベントを大きく盛り上げた。日清は商品の新CM発表会を特設ブースで行い、会場中央にパッケージの巨大オブジェを置くなどして、多くの来場者から注目を集めていた。

4.ラーメンにまつわる各種イベントを開催 ラーメンファンを楽しませる
フードファイトイベント「麺喰う!」には多くの観客が詰めかけ、挑戦達成を見守った。このほか、参加型イベント企画も多く、食欲を満たした来場者がイベントを大いに楽しんだ。
販促会議 2011年2月1日号 参照

 
 
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