【素材】店頭看板、POP、什器などに用いられる 強度・耐水性・印刷に優れた段ボール>>日本セキソー

日本セキソー「POP・ディスプレイ用材料『白パネル』『防災白パネル』」

店頭看板やPOP、売り場やイベント会場のディスプレイなどに活用できる段ボール製大判ボードが開発され、段ボール素材の従来にない使用方法として注目されている。

新たな段ボールツールは、積層段ボールの開発・製造を手掛ける日本セキソーが開発したPOP・ディスプレイ用材料「白パネル」シリーズ。耐水タイプ、低価格タイプ、デザイン重視タイプ計3種類の「白パネル」と消防法上の適合認定を受けた「防災白パネル」がある。

同社は「水に弱い」「火に弱い」という積層段ボール素材の課題の改善に取り組み、耐水性と防炎性に優れ、合わせて照明熱などによる「反り」を最小限に抑えた同シリーズを開発。中芯部がハニカム構造(蜂の巣状)になっているため、強度が高く、かつ軽量だ。表面に特製のマットシートを使用しているため、印刷しやすいという特性を持つ。

同社 代表取締役 安藤知廣氏は、「段ボール製のパネルをディスプレイ用で使えないか、と考えたのがきっかけです。国内ディスプレイ業界の市場調査を実施して、その結果から段ボールの新たな事業開拓の可能性を感じ、開発に着手しました。それから2年後、『白パネル』が実用化段階のレベルになり、『2010 東京国際包装展』に出展。社名立体看板、受け付け台、展示台などをデモ商品として展示したところ、多くの企業から問い合わせがあり、強い手応えを感じました」と経緯を語る。

また同社では、POP用看板に使用されているスチレンボード(発砲スチロールの両面に上質紙を貼ってあるボード)や店のディスプレイ什器に使われているベニア板製の代替品としての使用の可能性にも着目。スチレンボードは産業廃棄物の対象となるため、廃棄が課題となっており、ベニア板製什器は、耐久性はあるが加工が難しく、高コストになるという課題があった。「白パネルシリーズは、紙製なので廃棄しやすく環境対応面でも時代に合っていると思います。また反りが少ないことによる扱いやすさもあります」(安藤氏)。
イベント展示での什器としての使用、店頭POPを中心として導入するメーカーも増えてきているという。
「白パネル」シリーズの素材を活かした、イベントディスプレイ「すべり台」と社名立体看板の例。さまざまなアイデアに幅広く対応できる。

販促会議 2011年10月1日号 参照

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